チャイ、飲んでかない?
イランの国民的飲み物は、チャイです。
お店の近くをお散歩していると、店主にお茶に誘われ、そのままお話しすることもしばしば。よぼよぼのおじいさんが、Would you like to have a cup of tea??だけはさらっといえたりしてびっくりします。
イランでチャイに困ることはないといっても過言ではありません。
イランのチャイは、サモワール(写真)でいれます。
上のポットで濃いお茶をつくり、下の蛇口から出るお湯で調整します。 サモワールは必需品だからか、色々欠けている大学寮でも全部屋完備です。
角砂糖(ガンド)を口に含んで、溶かしながら飲むのがイラン流。イランのチャイをみかけたら、ぜひ、試してみてください。ちなみにミルクや香辛料は入っておらず、インドのチャイとはちょっと違います。
写真はイランのお茶名産地、ラーヒージャーンのシンボル。サモワールが壁一面にならんだチャイ博物館があります。
次回、「みんなが夢中」
みんな黒ずくめなんでしょ、
今回は服装のはなしを。
イランでは、観光客でも女性はお尻が隠れる服(マントー)にスカーフが必須です。
イスラーム教徒の女性といえば真っ黒な布をかぶった、ちょっと怖いイメージもあるかもしれません。
そうした女の人ももちろんたくさんいて、職場や学校ではフォーマルな色が求められています。
でも! 特に若い女の子たちは色とりどりのマントーやスカーフを着て、とってもおしゃれなんです。三つ編みをちょっとだしてみたり、中にはお団子にかろうじてスカーフがひっかかっているような人も。
ぎりぎりを攻めるイラン女子の姿は、スカート丈を追求する日本のJKと重なるものがあります。
外国人はやっぱり目立つのできちんとした格好をするにこしたことはないですが、街中のファッションチェックをしてみるのも楽しいかもしれません。
写真は街のマントーやさん。
ここはちょっとレトロかわいい感じです。もっとカジュアルなお店もあります。
次回、「チャイ、飲んでかない?」
イスファハーンで歌うなら、
今回は、歌のはなしです。
イスファハーンには、夜になると素敵な歌声が響いてくる場所があります。
それがこちら、ハージュー橋。
日が暮れる頃になると、どこからかおじさんたちが集まりだし、詩をリズムにのせ、歌い始めます。
ライトアップされた橋に響く歌声は、一度聴く価値ありです。
歌を聴きたいときはハージュー橋ですが、練習するならここ、と冗談のように言われている場所があります。
それは、以前書いた王の広場の一部、銅細工を売っているエリア。この銅細工、銅を叩いてつくるため、この通りにはいつも金槌の音が響き渡っています。
ここなら誰にも迷惑をかけず練習でき、かつこの音に負けないくらい歌えたら一人前、というような意味らしいです。
最後に、銅細工をつくるおじさんを。
少しブレている気もしますが、躍動感を感じていただけると嬉しいです。
次回、「みんな黒ずくめなんでしょ、」
断食のきせつ。
今回は、イランの断食月のはなしを。
イスラーム教には断食をする月(ラマザン)があり、イランでは5/17日から始まっています。
簡単にいうと朝のお祈りから日の入りのお祈りまで、日のでてる間は食べ物飲み物一切口にしません!というイベントです。
ただし皆が皆断食をするわけではなく、妊婦さんや病気のひとなどは免除されます。
そんなに食事を抜いていたら痩せるのでは?と思っていたのですが、ラマザン期間は基本太ります。
それもそのはず、断食がおわった夜ごはんがとっても重いのです。栄養を求めるからだに重たいごはんが染み渡ります。
よい機会なのでラマザンにチャレンジしようと思ったのですが、日中の空腹に耐えられず、2日で力尽きました。
食べもののありがたみと、これを1ヶ月、毎年やっているムスリムの方々に尊敬の念がわきます。
気になる方は、ぜひ試してみてください。
写真はラマザン仕様になっているスーパーです。断食というと重くきこえますが、お祭り要素もあります。
次回、「イスファハーンで歌うなら、」
メェ。
今回は、羊の話を。
イランと羊はきっても切り離せません。
羊との関係①遊牧
イランで山のほうにいくと、羊飼いのおじさんによく出会います。あいさつすると気さくに話しかけてくれるいい人が多く、先日は子羊を抱っこさせてくれました。
羊を見失わないいためのベルの音と、山のコントラストが素敵です。
余談ですが羊、ヤギ、ラクダと動物によってベルの音が違うらしいです。
羊との関係② 絨毯
イランといえばペルシャ絨毯をイメージされる方も多いかもしれません。
絨毯はシルクやコットン、羊毛と色々な素材がありますが、中でも羊の毛を使った絨毯は丈夫で、日常生活でよく使われています。
寮の絨毯も、多分羊です。
羊との関係③キャバーブ
育てて毛を刈ったら、最後は食べます。
ケバブといえばトルコの印象が強いですが、イランのキャバーブは、串焼きです。
ぜひイランで本場のキャバーブ クービーデ(写真)をたべてみてください。
ちょっと遠いかなあという方も阿佐ヶ谷と高円寺にイラン料理やさんがあるのでぜひ。
次回、「断食のきせつ。」
日本といえば、
海外での日本のイメージといえば、車、アニメ、寿司、サムライあたりが定番だと思います。
イランで日本人というと、かなりの確率で言われるのは、「おお、おしん!」。まさかのNHK朝ドラです。1980年代の。
Wikipediaにきいたところによると、物語は幼いおしんが口減らしのために奉公に出るところから始まります。家族の絆の強いイラン人は、家族のために働く健気なおしんの姿に涙しているようです。
他にもキャプテン翼も知名度高め。ペルシャ語には「つ」にあたる発音がないため、「とぅばさが好きだよ!」と嬉しそうに言って私の知らないキャラクターの名前をどんどん挙げてくれました。
世界のクロサワ、千と千尋の名前もちらほらききます。
写真は先日行った観光地、アーブヤーネ村。写っているのは日産の車です。
次回、「メェ。」
イスファハーンのきれいなところ①
私が留学している都市、イスファハーンはサファヴィー朝の首都だったところ。日本でいうと京都みたいな感じです。
今回は、私が全力でおすすめしたいイスファハーンのきれいなところを紹介してみようと思います。
イスファハーン1番のみどころはなんといってもイマーム広場、世界の半分です。
どどん。
世界史の資料集でみたことがある方もいるかもしれません。
ここ、昔はポロの競技場だったそうで。ポロとは、馬に乗りながらステッキでボールを転がす貴族のスポーツ。ラルフローレンのロゴをイメージしてもらえると大体合ってます。
そのせいかはわかりませんが、今でもこの広場では馬が走っています。
乗れます。
イマーム広場には3つの建物があるのですが、今日ご紹介したいのは、こちら、アーリーガープー宮殿。
勝手にアリガプと呼んでいます。
最近修復工事が終わり、より素敵に。
中身の模様が全体的に赤っぽく、かわいい系なのも見どころです。
でも何よりみてほしいのは、アリガプ上階からのイマーム広場の景色です。
こちら。
ちなみに1枚めもアリガプから撮りました。
来るたびに、いつまでも見惚れてられるなあと思います。これはイスファハーンにきたらぜひ!!!!みてほしいです。
これからも定期的にイスファハーンのおすすめスポットの話を書いてきたいと思います。
次回、「日本といえば、」