砂漠のすゝめ
中東のイメージといえば、砂漠にラクダかなと思います。
今回はとってもおすすめな先日行った砂漠の話を。
イスファハーンのバスターミナルから3時間。
ちょっと不安なおんぼろバス(1人40円/5000トマン)にのると、あっという間にヴァルザーネ砂漠につきます。
ここでラクダに乗ったり、スノーボードで滑ったり、荒ぶるジープに乗ったりできるらしいです。
今回はゲストハウスが開催してくれるツアーで行ってきました。
夕暮れ前に到着し、まず連れて行ってもらったのは砂漠の近くにある塩湖。
近年干からびてきてしまっているそうですが、水があって中に入れるところもまだあります。
夕日がうつるころに行くのも素敵です。
夜は砂漠で夕食の予定だったのですが、風が強すぎて断念。
代わりにゲストハウスの親戚のおじさんのおうちでキャバーブを食べることに。
野生かと思いきや、飼いヤマアラシが住んでいます。
ごはんを食べた後は移動して、砂漠の真ん中でキャンプ。狐がテントのすぐそばまで来てくれることもあります。
そして朝。砂漠にのぼる朝日は一見の価値ありです!
砂漠で朝ごはんを食べたら今度はおのおの好きなところに行きます。
ラクダをみせてもらったり。(乗ることもできます)
フタコブの間に乗ると思いきやみんなヒトコブでした。
賢い牛にあったり。この牛、主人のおじさんが歌を歌った時だけ動いて、井戸から水をくむお手伝いをしてくれるんです。
なんやかんやで一泊二食付きトータル30ドルぐらいでした。リンクも貼ってみます。
Chapaker guest house
イランにくる機会があればぜひ🇮🇷
次回、「お土産、いろいろ」
イスラームを感じる瞬間 3選
イランの国教はイスラム教。なんちゃってムスリム(イスラム教徒)の人もたくさんいますが、イランにいるとイスラム教を感じる瞬間が色々あります。
①名前がかぶりがち
キリスト教圏の国にも言えることかもしれませんが、宗教関係の名前が多いので、名前がかぶりがちです。
男の人に名前をきくと、3回に一回ぐらいアリー(預言者ムハンマドの後継者)に会うイメージです。
女の人でも、20人いたら5人ぐらいファーティマ(預言者の娘)だったことがあります。
②アーザーン
アーザーンは、お祈りの時間を知らせる歌みたいなものです。モスクから1日3回流れてきます。大体の時間がわかって便利です。
まあまあの音量なので、早朝はアーザーンに起こされることも。
③お休み
お休みが金曜日なのもイスラム圏ならでは。
イランでは祝日も多いのですが、基本宗教関係者の誕生日か、殉教した日です。
色んな人が生まれたり殉教したりするので、イラン人にきいても誰が何をした日なのか分からないこともよくあります。
写真は聖地マシュハド。たどり着けた喜びからか、感極まって泣いている人もたくさんみかけます。
イランのNINJA
イランでは30年ほど前に忍術が伝わり、今では1万人以上の忍者が日々鍛錬を重ねているそうです。
イランに忍者がいると聞き、あまりにも気になったので先日のぞきに行ってみました。
道場はモスクの隣。
みんな家から忍者装束を着てくるようで、時間になるとスカーフを被った忍者たちがわらわらと集まりだします。くのいち専用の道場で、中高生の女の子たちが中心です。
道場は地下の階段を下った先あります。スカーフなしで練習すると政府の目が厳しいので、大体の道場は地下にあるらしいです。
看板はこちら。
練習は、ヌンチャク、鎖、短剣、棒、体術などを使いながら、敵を倒すシュミレーションが中心。
本部は日本にある道場で、子どもたちは先生お願いします!と言って道場に入って行き、明らかなマットレスも畳と呼ばれています。
休憩時は「忍者!」と言って道場をでていき、「忍者!」と言って戻って行く、忍者意識高めのくのいちたちでした。
中は撮影禁止だったので、イランの忍者動画のリンクを貼ってみます。お時間あるときにぜひ。
https://m.youtube.com/watch?v=JhzCh7Sek2k
前半の1分弱ぐらいが練習の映像です。
深夜特急、
特急と書きましたが、今回はイランの長距離バスについて書いてみようと思います。
イランの面積は日本の約4.4倍。各都市をつなぐ主な交通手段のひとつが長距離バスです。
そんな長距離バスの、よいところ。
◎安い。そしてボラれない。
イランの長距離バスは日本と比べるととてもお安いです。しかも値段が固定なので、ボラれることはほぼありません。優しいお兄さんが謎にまけてけれることもあります。
参考までに、首都テヘランから私がいる都市イスファハーンまでの450キロ、6時間ほどで大体500円ぐらい(VIPバス)。
◎ゆったりシート
イランの長距離バスには、思っていたよりずっと快適です。VIPのバスを選ぶと、座席もゆったりリクライニング。
車体によっては専用テレビやコンセントがついているものもあります。
◎お菓子くれる
写真は、乗るとすぐに配られるパック。普段はお菓子が中心です。
車内にはクーラーボックスが設置してあり、ミネラルウォーターも取り放題です。
深夜特急の沢木耕太郎氏もイランを通っているのですが、バスのサービスのよさに驚いています。
イランは都市ひとつひとつが点在しているので、旅行しよう!と思うと基本的に長距離バスのお世話になります。
何もない荒野を走っていると、イランの広さを感じられます。
いろんな男女別
イランでは、色んなものが男女別。今回はそんな文化の違いを書いてみます。
①学校
日本では男子校・女子校/共学に文化の違いが言われることがありますが、イランでは高校まで強制的に男女別です。
大学で急に男女一緒になるというカルチャーショックを全員が平等に体験します。
②バス
街中のバスは男性が前、女性がうしろです。基本は真ん中で半分に分かれるのですが、どの国でもおばちゃんは強く、少しずつ前に侵食している姿をよくみかけます。
利用者もなんとなく女性が多いイメージで、たまに女性専用バスも。
③海
北のカスピ海沿岸地域は少し自由な雰囲気がありますが、それでも女の人が水着でふらふらするのはもちろん禁止。
写真奥、青いビニールシートのところは、女性専用の遊泳スペースになっています。
④結婚式
これも男女で部屋が分かれており、新郎新婦だけが2つの部屋を行き来できます。
女性サイドは羽目をはずして踊りまくっているので、多分男性サイドもそんな感じだと思います。
写真は、最近全線開通したメトロの看板。女の人は看板でもイスラーム仕様です。
北の国から
少し前の休みに、イランの北(ショマール)に足を伸ばしてきました。今回はショマール地方をざっくり紹介してみようと思います。
イランの北はカスピ海沿岸の地域で、お米栽培が盛んです。じめじめした気候が日本と似ています。
それを象徴してか、道の真ん中に謎の田んぼ(本物)がありました。
そんなショマールの有名観光地のひとつがここ、マースーレー村です。
写真がちょっとわかりずらいかもしれませんが、屋根の上に人がいます。
この村、ひとの家の屋根をつたって移動するんです。
屋根が段々になっていて、その上を人が歩ける構造。今歩いているのが人の屋根だと思うと、ちょっとわくわくします。
最後にカスピ海の写真を。ヨーグルトのイメージが強いかもしれません。世界最大の塩湖です。バイクのついたパラシュート(写真中央)やボートなどのアクティビティをしているイラン人もいます。
ちなみに北の国からは、イランでも放送されていたらしいです。
みんなが夢中
イランで今一番あついもの。それはW杯です。
通りを歩いていると、カフェもファーストフード店も家具やもありとあらゆる店のテレビは全てワールドカップ。
イラン代表の試合の日には、映画館やスタジアムで応援上映が行われています。
このスタジアムでの観戦は、革命後初めて女性の入場が解禁されたことでも話題です。
イランはグループBの第1戦でモロッコに1-0で勝利!これは20年ぶりの快挙だそうで(ちなみに前回はアメリカ)、通りは大盛り上がりでした。
車から撮った通りの様子。道端のイラン人は旗を振りながら踊り、すれ違う車のなかでも、イランの国旗柄のアフロをかぶった人たちが踊っていました。
渋滞中の車もクラクションをリズミカルに鳴らしながら参加。
半端ないイラン人の熱量を感じられます。
続くスペイン戦は惜しくも負けてしまいましたが、次はポルトガル戦。
6/26日 3:00〜(日本時間)です。ちょっと遅いですが、日本代表と合わせて、ぜひチェックしてみてください🇮🇷
写真はW杯仕様のファーストフード店。真ん中はイラン代表のシンボル、絶滅しそうなチーターです。